ケツの穴が二つになったので入院して手術した話
【ワンクッション】
人体のやや汚い部位の話*1や、人によっては不快に感じる可能性のある話です。
閲覧の際にはご注意いただき、不快に感じましたらブラウザバックするなど自衛の方をお願い致します。
痔瘻になってました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
痔瘻については下記のサイトに詳細が載っています
簡単に言えば痔の一種で、お尻の中から外に一本の穴が開いてしまうような病気です。*2
厄介な点として、「手術しないと根治しない」という点があるため、先日意を決して手術をしてきた所存です。*3
今回は痔瘻の手術を行うに至るまでの経緯や、その際に感じたことなどを備忘録的にまとめようと思います。
※注意
例によって自分は医療の専門家ではないので、体験談程度に聞いていただき、記載した医学的な情報に関しては鵜呑みにしないように気を付けてください。
こちらの記載を信用して何か損害を受けてしまった場合に責任を取ることはできませんので・・・
発症
数か月ほど前、肛門の周辺に腫れができ始めました。
これは「肛門周囲膿瘍」と呼ばれる痔瘻の前段階の症状で、お尻の中が化膿して膿がたまり、通り道を作りかけている状態です。
この段階で病院*4にすぐ行けばよかったのですが、予定が詰まっており*5、落ち着いてから行こうと考えていました。
今思うとこの判断はよくなかったと思います。
予定の期間中、ちょっとずつ大きくなり、痛みを増していく腫れから目をそらし、楽しみつくし*6、いよいよ予定が落ち着き始めた時でした。
腫れが破裂し、血と膿が出てきたのです。
痛みはむしろ楽になりましたが、「これ大丈夫か?」となったので、慌てて病院に駆け込みました。*7
このとき「肛門周囲膿瘍および痔瘻」と診断され、残った膿を出すためにすぐに日帰りでの手術を行い、腫れを切開しました。*8
手術自体は一瞬で終わり、術後の経過も特に問題なく*9、いったん肛門周囲膿瘍による腫れから解放されました。
しかしながら、「痔瘻」は大きい病院に数日入院して「根治手術」を受けないと完治しない、「痔瘻」が完治しないと「肛門周囲膿瘍」も繰り返すことになる。
という診断を受けました。
そして何より恐ろしいのが、
「痔瘻」を放置すると通り道が枝分かれして複雑化し、さらに稀に「癌化」することがあるということです。*10
なので、年単位での放置は危険と判断し、時間ができ次第入院して根治手術を行い、痔瘻を完治させようと判断しました。*11
入院手術
転職に伴う有休消化期間になったので※転職については前回記事参照、時間ができたので大きい病院*12に行きました。
軽くカメラなどで確認し、痔瘻の位置などを確認した結果、確かに手術が必要であると再確認し、その日のうちに入院及び手術の日程*13を決め、必要な検査*14を行いました。
余談ですが、受診した病院は近所ではここでしか痔瘻の治療ができず、痔瘻の根治手術の回数が多くなりがちで、日程の調整も選択肢が少なくなりがちでした。*15
そして入院当日に、コロナウィルスの抗原検査*16を行い、点滴*17や座薬*18などで事前準備をしたのち、その日の午後に早速手術をすることになりました。
ちなみに当日は0時から水お茶以外摂取禁止なのでわりと空腹でした。
手術はまず「腰椎麻酔」という脊髄への麻酔を行い、下半身の感覚をなくしてから行われました。
部分麻酔後に脊髄へ注射を行うのですが、その際にズンという痛みが一瞬ありました。
その後痔瘻の根治手術が始まります。
方法はくりぬき法と言い、膿の通り道をくりぬいて切除したのち、お尻の中と肛門周辺の二か所の穴をふさぐという方法です。
文字だけでもすっげえことをしているように感じるかと思いますが、麻酔というのは凄まじく、いっそ恐ろしいほど何も感じず、ただただ時間が流れるのを待っていました。
手術終了後、麻酔により下半身が動かない*19ので、尿道にカテーテルを通し、排尿を自力でしなくてよいようにして病室に運ばれて行きました。
術後
術後は麻酔が利いて動けないのと、頭をあまり動かすと麻酔の影響で頭痛がしてしまう*20らしいので、とにかくスマホなどを見てじっとしていました。
下半身の感覚がないうえ、頭があげられずのぞき込むこともできないので、今肛門などがどのようになっているのか全然わからなくて気になっていたのを覚えています。
その日の夜、麻酔がだんだん切れてきて、施術の痛み*21やらカテーテルの違和感やら点滴の取り換え*22やらで全然眠れませんでした。
翌日朝、カテーテルが取り外された*23のと、ようやく食事が解禁*24され、同時に飲み薬を処方され、痛み止め(飲み薬)を常用できるようになったことでようやく落ち着きました。
そこからは必要な点滴を受けることと、術後の経過を確認するだけという感じで、点滴が一通り終わったことと、肛門が腫れたりしていないことから、もう一晩だけ明かして翌朝に退院しました。*25
その後は家で飲み薬や軟膏を使用しつつ、経過を観察し、直近に1回*26とその1か月後に1回通院が必要になる予定です。
痛みに関しても日に日に収まっていき、現時点で痛み止め無し(起床直後)で少し痛む程度、痛み止めが利いている際は特に痛みを感じない程度です。*27
再発だけが怖いですが、コントロールできることでもなさそう*28なので、運に任せるのとあまり肛門に負荷をかけないようにしたいと思います。
教訓
今回の一連で得た教訓としては
・何か異常があったら早めに病院にかかる
・手術は痛いことの連続
・入院はあまりおいしくない食事と退屈に押しつぶされる行為
・ストレスを解消することとあまり踏ん張らないことは大事
といった内容です。
これ教訓か?*29
かくしてケツの穴は再び1つになったのでした・・・
もう痔瘻はこりごりだぁ~!!!!!!!!!!!!!
ーーー
おわり
*1:人によっては下ネタに感じる可能性のある話かも
*2:なのでケツの穴が二つになったと表現した
*3:人生初の麻酔しての手術でクソビビってた
*4:近所の肛門科
*5:自分が外したくないタイプの楽しい予定
*6:十全に楽しむことはできたのでその点についてはよかった
*7:もともと病院に行く予定の日の朝の出来事でした
*8:別に緊急ではなかったらしいですが、できるといわれたのでその日のうちにやりました
*9:抗生物質もらったり、便を柔らかくする薬をもらったりもしました
*10:10年以上放置するとというのが目途らしいですが、5年放置で癌化した例も聞きました
*11:ちなみにこの時すでに転職を検討しており、有休消化のタイミングで行けると踏んでいました
*12:最寄りから二駅先の場所
*13:期間は2~3日目途で最長で7日ほどらしい
*14:採血、尿検査、心電図、レントゲン等
*15:月初ごろに受診したのに月の後半に手術になった
*16:鼻に綿棒を突っ込むやつ。痛い。
*17:二回刺された。痛い。
*18:事前に排便を促すため
*19:ほんとに全く動かなかった。初めての体験。
*20:脊髄から漏れた髄液の影響らしい
*21:痛み止めの点滴を打ってもらったものの、効果時間が短い
*22:意外と痛い
*23:外すときすっごい痛かった
*24:食事内容の制限は無し
*25:余談ですが肛門から血が出やすい時期なので、ナプキン的なものを購入して装着しています。なお、形状の都合でブリーフやボクサーパンツしか着用できません。
*26:術後1週間目途
*27:排便時はさすがに違和感ありますが
*28:うまく痔瘻を除去できているか、ストレスなどで再び傷つけないか等
*29:手術とか入院なんてしなくてよければしない方がいいね